―鼻。
…そう、私が創作リアル人物画を描きたいと思った上で、最も苦戦している(現在進行形)パーツだ。
顔の中心に位置する分、顔の雰囲気がこれで決まってしまう。形は、いくつかの立体を組み合わせたような形をしている。
なかなか厄介な代物だ。

鼻は、骸骨の真ん中のくぼみの上に、ほぼ軟骨でできている。鼻の上部三分の一ほどにある鼻骨の先は、軟骨だ。
鼻の横に下りている筋肉は、鼻を上に引き上げて顔をしかめたり…あと、鼻を強くすすった時に縮む筋肉だ笑
鼻を全体的に面取りすると、角錐。底面は暗く見える。
上の図では左側から光が当たっていることにしているので、反対側である右側に影が落ちる。
形は、真ん中の鼻筋を直方体ととらえ、小鼻(正式には鼻翼と呼ばれる)を斜めになった三角錐ととらえると分かりやすいだろうか。直方体といったが、頬に向かってはなだらかに坂ができる。
これは鼻の高さにもよるけれど。
鼻が上を向かないように描くのであれば、底面を描く時に、鼻先が鼻の穴や鼻翼を追い越して前に出ているように描けばよい。
鼻筋がきれいな人の鼻をよく見ると、鼻の底面を前から見た時に、鼻先にハイライトを見ることができる。これはつまり、鼻先に光が当たってその周りが暗いということなので、鼻先の方が鼻の穴や鼻翼より前にある鼻だ。
鼻先の下をよく見てみると、真ん中で二つに分かれて影ができているのがなんとなくわかる。これはきっと、軟骨がそこから二つに分かれているから。
横から見ると、鼻翼と鼻先がおよそ1:1になるように描いている。…鼻に関しては、正面から描くより横から描いた方が綺麗に描きやすいかもしれない( ̄▽ ̄)
さらに鼻に細かい陰影を入れるなら、鼻先のでっぱりを示す影と、鼻翼の高さを出す影を忘れてはならない。
この二つを意識して陰影を入れるだけで、格段にスマートな鼻が描ける。
『立体』であるということを忘れずに観察してイメージできれば、複雑な立体である鼻も綺麗に描ける。
描いて掴むしかないが、私なりの文字にしたことで、イメージの助けになればいいなと思う。
…私もがんばろ…( ̄▽ ̄)
ほんとに、ほんとに鼻をきれいにスマートに描ければ、顔の印象はすっきりさわやかになる。
鼻がきれいなら、目がどんな形でも離れても寄ってても、それは「そういうタイプの美人(男女)」となるのだ。創作リアル人物画で美しい顔を描きたいなら、綺麗な鼻の研究は必須項目だ。

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