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美術品としての自転車

こんにちは、絵楽(えら)です。

自転車って、みなさんどんなイメージでしょうか。

一番手軽で気軽な乗り物?
人力だから車やバイクよりきつい?
学生が乗るイメージ?
ガチ勢が相当スピード出してるイメージ?

色々あるかと思いますが、”自転車”自体を知らない人っていないんじゃないかと思えるくらい、一般的なものですよね。

けれど、自転車自体がどういう経緯で発明され始めて、どんなふうに形を変えながら今日まで歴史を辿ってきたのか…ご存知ない方は多いのではと思います。

私自身、大手自転車店でアルバイトをしなければ自転車について深く知ろうとも思わなかったでしょうし、そこまで魅了されなければ、調べたり誰かに話を聞こうなどとは思いもしなかったでしょう。

けれど、どうして自転車が作られるようになったのか
どう形を変えながら進化してきたのか
今ある自転車がどういう作りをしているのか
はたまたそれにはどういう意味があるのか…

それは、何のために自転車に乗るのか。
いかに快適に、乗りやすく、速く走るか。
動力である人間の力をいかに最大限引き出し、推進のエネルギーにするのか。

そうやって、数えきれないほどのトライアンドエラーを繰り返し、先人たちがアイデアと知恵と研究と努力を重ねてきた証拠です。

自転車の要素一つ一つに、歴史や意味や知恵が詰まっている…
今、素材や技術が進化して、全く同じものを作っていなかったとしても、それは今使われているものの中に、魔力を秘められるようにして生きている。

知ってみると、今ある自転車がどれだけ奇跡的で尊いものか、と思わずにいられないでしょう。

今の形で自転車が存在すること自体が美しいのです。

私がビジュアル的に魅了されたのは、今流行りのカーボンとか電動変速とかエアロフレームとは一味違うのですが…

クラシカルな見た目をしたロードバイク(スポーツ自転車)でした。

細い鉄合金パイプで作られた美しいフレーム、一番上のまたがれるフレーム部(トップチューブ)は水平で、パイプの継ぎ手がシルバーで綺麗に装飾されている。
さらに前輪に伸びるフレームはゆったりとしたカーブを描く。

専門用語で言えば、クロモリのホリゾンタルフレーム、メッキの施されたコンチネンタルカットラグ、剣先曲げのフロントフォーク。

この形に魅了されてしまいました。

クラシカルなクロモリロードがあまりにも美しかったので、最早私は作りたかったのです。

結構本気で思っていたので、プロショップに入り浸ってお話聞かせてもらったり、その方の伝手で職人さんにお会いさせていただいたりしました。

(結果、作ってそれを仕事にしていくのはかなり非現実的だね…という厳しい現実に直面してしまったのですが、まあいつか自分のだけでも作ってやろうと思っています(笑))

そうして自分自身で調べたり、今はもう売られていない本を貸していただいたりもしたので、手元にたくさん情報が残りました。(ドン引きされるほどメモとってました)

プロショップの方がおっしゃっていましたが、”最近の自転車業界は、若い子が自転車そのものについてあまり知らない”とのこと。

製造拠点が海外に移ってしまったということも一因ですが…
今どういう作りでどういう特徴なのかとか、「今」のことは知っていても、過去にどういう経緯を辿ってきてこうなったかを知らない。

だから、もし何かトラブルがあったときに対処できない。
新しいものを開発して出したとしても、過去の失敗の二の舞になっていたりする。

だったら。
微力ではありますが、せっかく集まったものを、手元のぶあっついルーズリーフの中にしまったままにしておくのではなく、書き出してしまおうかと思います。

今、研究が進み、技術が発展し、わざわざ昔のことを掘り返して調べようなんて、きっと思わないでしょう。

けれど、知れば知るほど、今自転車があの見た目をしていること…誰でも乗りやすくなっていること…ここまで世界中でたくさんの人の生活に浸透していること…

それが本当に、計り知れないほどの先人たちの研究と努力が滲み出る、奇跡的で尊いことだと思えるはずです。

自転車に秘められた魔力を私の視点で紐解くことで、このブログに辿り着いたみなさんのお役に少しでも立てますように。
そして是非、今私たちの周りを普通に走っている自転車が、感動的で尊いものだと思っていただけますように。

ではまた☆

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